2024.03.29
Flower Labo 髙橋真人さん・さと子さん
今回ご紹介するのは、“湘南で一番ごきげんな花屋”さん、Flower Labo。お店を経営する髙橋真人さん・さと子さんご夫婦にお話をお聞きしました。
―Flower Laboの事業内容をお聞かせください。
切花やドライフラワーなどの販売から、花束、リース、アレンジメントなどのギフトやウェディングブーケ、大型装飾の製作、さらにお花の教室や体験レッスンまで、お花のことならだいたいなんでもやっています。お花だけでなく、珍しいものを含めて多肉植物もたくさん置いています。葉山は花屋が多いエリアなので、個性を出したいなと思って。あと、花屋なんですが、ソフトクリームもやってます(笑)。自家製のはちみつソフト、美味しいですよ!
―なぜ、ソフトクリームなのですか…!?
花屋の敷居を下げたくて。花屋って、一般的にはそんなに頻繁に行く場所じゃないですよね。客層も女性が中心で、男性にとってはちょっと入りづらい感じがあると思うんです。でも、ソフトクリームが売ってたら、男女や年齢を問わず立ち寄りやすいかなと思って。お父さんとお子さんとか、ソフトクリーム目当ての男性のお客さんもけっこういらっしゃいますよ。普段はソフトクリームだけ買ってるけど、何かのときに「そういやあそこ、花屋だったよね。お母さんへのプレゼントに花でも買おうか」とか、思い出してもらえたらいいかなと。花屋とソフトクリームの製造・販売という掛け合わせは前例がなかったようで、保健所から許可を得るのに苦労しましたが、それもいい思い出です。
―どのようなお客さんが多いですか?
地域の方も観光客の方もいらっしゃいますね。地域の方には、お花や植物の育て方を相談されることも多くて、ちょっとしたコツなどアドバイスもしています。売りっぱなしにはしたくないですし、みなさんにお花や植物のある生活を楽しんでいただきたいですから。観光客のなかには、「葉山女子旅きっぷ」を使って、ハーバリウム作りの体験に来てくださる方も多いです。また、毎月開催しているお花の教室には、常連やリピーターの方もたくさんいらっしゃいます。なかには小学生の男の子も。季節のお花を使ってアレンジをしたり、クリスマスにはリースを作ったり、時季に合わせていろいろとやっています。
―どのような経緯で、葉山にお店を構えられたのですか?
二人とももともと花に関する仕事をしていて、花屋に勤めたり、フリーランスで花を活ける仕事をしたりしていました。二人で店を構えようとなったときに、海沿いがいいなと思って、逗子、鎌倉、藤沢…といろいろ見てまわったんです。そんなときに、ここの物件と出会って。葉山への憧れはあったんですが、葉山というよりここに惚れた感じですね。三角屋根の小屋のかたちが、何とも可愛らしくて。それに、番地が1187(イイハナ)なんですよ(笑)。もうここしかないと、決めました。
―コロナ禍の影響はありますか?
マイナスの部分もありますが、むしろプラスの影響の方が大きいですね。葉山って年齢層が高いというか、ハイブランドというか、そういうイメージが少なからずありますが、コロナ禍で若い人が来てくれるようになったんですよ。遠方に卒業旅行に行けなくなっちゃった大学生とか、都内在住の若い人たちとか、近場で楽しもうということなんだと思います。
―三浦半島の観光について課題に感じていることはありますか?
三浦半島内というか、葉山内でもエリアごとに分かれていて。地元の商店会内のつながりはあっても、違う地区の事業者とはほとんど交流がないのが課題かなと思います。先日、フnewcalァミリーMeetup!(※newcalファミリーが集まるミーティング。毎年開催)に参加したのですが、他エリア・他業種の方と話す機会がこれまでなかったので新鮮でしたし、とてもいい機会になりました。
この辺りは和菓子屋さんや文房具店など地域に根ざした個人店が多く、うちも「花屋=地元の人に花を売る仕事」みたいに思いがちでしたが、観光でチャンスが生まれる可能性もあると、ヒントをいただきました。これからも、いろんなことに挑戦してみたいですね。
―三浦newcalと一緒にやりたいことはありますか?
発信ですね。私たち個人店が発信しても情報が届かない層に、京急グループの力を使って三浦の魅力を発信してもらえたら…と期待しています。こんなに魅力ある場所なのに、京急沿線外の人は、三浦のことをほとんど知らない。小田急のロマンスカーに乗ったら箱根に行ける、東武のスペーシアに乗ったら日光に行ける…というように、「京急のウィングに乗ったら三浦に行ける」が浸透したらいいですよね。京急って、なんかご機嫌で楽しいイメージがあると思うんです。三浦海岸まで待ちきれずに、車内で浮き輪膨らませちゃった子どもも許される…みたいな(笑)。「くまモン」並みにかわいい「けいきゅん」も活用しながら、ワクワクする感じで盛り上げていただけたら楽しいだろうなって思います。
※このインタビューは2022年2月に行われたものです。
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